先日、作曲家の筒美京平さんが80歳で亡くなられました。私たち世代にとっては1960年代後半から70年代・80年代の日本の歌謡曲の多くを発信した巨匠というイメージであります。と、言いますか、私たちの知る数多くの歌謡曲、グループ・サウンドのヒット曲をはじめ、その時代でレコードやTV歌番組で耳にし、また、カラオケで歌い慣れ親しんだ「歌謡曲」の殆どに関与された方と存じ上げております。

殊更、個人的には、1968年(昭和43年)のいしだあゆみさんが歌った「ブルーライト・ヨコハマ」を忘れることが出来ません。この歌は作詞を橋本淳さんがされて、筒美さんと橋本さんは同世代で青山学院大の同窓でもあり、日本の歌謡曲においてのゴールデン・コンビとして数多くのヒット曲、しかも、ミリオン・セラーを生み出してきました。

私は、元よりいしだあゆみさんのファンで中2の時に人生で初めて彼女のLPを買って、筒美京平・橋本淳のお名前を知ることになりました。もちろん、いしだあゆみさんの歌声に魅了されての後に知った訳ではありますが・・・とにかく、あの時代は歌謡曲の全盛期でありましたし、日本のミュージック・シーン発展の創世期でもありました。

では、「歌謡曲」を英語で表現しますと、やはり、「popular songs」としか言いようがないのでしょうね。しかし、現在皆さんが口にされる「ポップス」の語源はこの「popular」の頭文字から来ていることにお気付き下さい。英語の「Pops」や「k-Pop」「J-Pop」「Euro-Pop」などもそのような意味であります。つまり、すべて「歌謡曲」であります。因みに「ロックンロール(Rock’n Roll)」も日本の歌謡曲からの派生であると言う方もいらっしゃいます。つまり、ロックも歌謡曲という訳であります。

ただ、米国には「ジャズ」や「カントリー」というジャンヌに頑なにこだわる現状があるようですが、フランスの「シャンソン」もイタリアの「カンツォーネ」なんかも、やはり、「歌謡曲」でしょうし、世界中にある「民謡」は「フォーク・ソング(Folk songs)」の表現でいいのではないでしょうかね。