ここ暫く、コロナ禍の中でパンデミック・ネタも尽きてブログの更新も怠っておりましたが、今日は視点を変えて、今年5月に米ミネソタ州ミネアポリスで起こった白人警官が黒人男性を執拗な拘束によって死に至らした事件で俄かに沸き起こった人種差別への抗議運動で注目されたワード「Black lives matter(BLM)」を捉えてみたいと思います。

かつて、マーチン・ルーサー・キング・ジュニア氏が1963年8月28日に行ったスピーチを思い出されます。「 I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.」

これは、J.Fケネディ政権下での公民権(Civil Rights)運動でのスピーチですが、ここで表現された「former」にはかなり同氏の忖度を感じざるを得ません。本当に差別を受けた側の言葉であれば、「奴ら」や「あいつら」と言いたいところででしょうが・・・米国は建国以来「White」「Black」「Other」の区分けがあり、あらゆる場面で「人種(Race)」を問われる訳でありますが、黒人米国人父と日本人母を持つ知人が、悩んだ末に、「Black」にチェックをした場面を目撃致しました。

で、「BLM」でありますが、「Black lives matter」の解釈には色々とあったようですが、特に、我々日本人には「lives」の解釈が難しかったようです。これを動詞の三単現と捉える方が多くいたように聞いております。その場合、発音は「リヴス」となります。しかしながら、ここは、やはり、「life」の複数形と捉えなくてはいけません。すなわち、発音は「ライヴス」です。

「lives」を動詞と捉えると文法的に意味を成さなくなり、仮に「Black lives the States.(黒人はこの国に生きる)」であれば、強いメッセージとなりますが、ここは、「Black lives matter」というメッセージは「黒人の命は大切だ」と訳されています。その心は「黒人の命を安く見るんじゃねえ!」というのが彼らの強いメッセージでありましょう!

ところで、このように英単語で同じスペルで発音の違いで意味が異なる場合は幾つかあります。以下はその例であります。

・「close」

 動詞で使えば発音は「クローズ」ですが形容詞で使えば「クロース」です。 よって、「close to you(クロース テュ ユウ)」は「あなたに寄り添って」となります。

・「bathing」

 「バシング」と発音すれば「入浴する」または「シャワーを浴びる」となりますが、「ベイジング」と発音すれば「海水浴する」となります。「bathing suit(ベイジング スーツ)」は「水着」を意味します。

・「lead」

「リード」と発音すれば「指導する」とか「先行する」とかの意味となりますが、「リエッド」と発音すれば「鉛」の意味となります。

英語も日本語にも同様な使い方がありますことをご存じ下さい。