前回は大悪人であるカルロス・ゴーンを、メッタメッタにやっつけちゃいましたが、彼が逃げ込んだ母国レバノンでは、現在、キリスト教社会とイスラム教社会のバランスの歪から内戦が激化しつつあるようであります。きっと、彼が日本からの脱出を成功させてシャンパン・グラスを傾けている写真に対してレバノン国内のムスリムの反発は推して知るべしであり、彼の同国における明日は決してバラ色であるはずもないと誰しもが考えているでしょう。いずれ、「ハイ、それま~で~よ~!」の日が来ることでしょう。

片や、年頭の一番深刻であったイラン・米国の全面戦争の危機は、イランのウクライナ航空機への誤射というアクシデント(?)で世界世論の圧力により回避出来たのでしょう。正に、「開戦前夜(Just before the War)」の中で起こった、僭越な言い方ではありますが、イランの大チョンボでした。民間人176名の命は、イランが戦争で幾ら米国兵を殺害するよりも遥かに大きく、イランは世界からの批判に屈せざるを得なかった訳です。また、今回の件で米国は、現イラン政権下での反ハメネイ勢力の存在を知ることが出来た訳で、1979年のイラン革命時に数多くのペルシャ人が米国に移民したことを、さすがに無知なトランプ大統領も再認識させられることでしょう。

で~、年頭に挙げました3つのイシュー(issues)の中で、今、一番のインパクトは「エピデミック(Epidemic)」でありました。昨年末、中国・武漢で発生致しました「コロン・ウイルス肺炎(Coron-virus pneumonia)」は、一か月を経て、やっと、WHO(世界保健機関)が「global outbreak(世界的流行)」とのアナウンスがなされましたが、決して「パンデミック(Pandemic)」との言葉は使用されておりません。

過去数千年の人類の歴史において、人類はその命を奪われる、またはその危険にさらされた史実が繰り返された訳であります。多くの人類の生命が奪われた原因としては次の4つの挙げられます。先ず、「戦争(War)」と「虐殺(Genocide)」であり、この二つは「人間が人間を殺す」という状況で、次に、「世界的感染病(Pandemic)」と「天変地異(Disaster)」で、こちらの二つは「地球が人間を殺す」という理解であります。

これらの4つによって、地球上の人口が常に調整されているという科学者がいる反面、「人が人を殺す」という戦争や虐殺は如何に引き起こされるのであろうか、という問いに対して「それらの源には必ず宗教が存在する」と論ずる者も多く、私も少なからずその論者のひとりであり、加えて、宗教的な起因のない「Pandemic」や「Disaster」に対しても「神(God)の成せる業」や「神のお導き(God’s hand)」という非科学的な主張があったことも歴史的な事実であります。