前回5月1日の更新以来、3か月以上もサボっておりました。

前回は、「令和」という新元号の出現に私の心も俄かに沸き立ち、率直に時代の跨ぎを感じておりましたが、はて、振り返りますとこの3か月余りの間に、まあ~なんと、思いもよらぬ事柄が数多く、世界にもこの国にも起こってしまいましたね。

わずか3か月余りの時間でこれ程の「思いがけない・考えられない」(incredible / unbelievable / unexpected / unforeseen) 事象・現実に見舞われた訳で、私としては、言葉に言い尽くせない心情であります。

トランプ大統領がDMZ(demilitarized zone) を超えて北朝鮮側へ行くと思えば、金正恩が返す勢いで韓国側に入って来て会談を行うなんてライブが世界へ配信され、その背景の36時間のストーリーが憶測される中、韓国文在寅大統領の外交非力が露呈されてしまったり・・・

とにかく、話題に事欠かない日々が続き、吉本芸人の話題を煽るメディアもあれば、この1週間だけでも「スマイリング・シンデレラ(Smiling Cinderella)」の登場や「類の無い総理官邸での某結婚・妊娠会見」と・・・私個人的には、故ジャニー喜多川氏の「ジャニーズ事務所」の名称でありますが、「Johnny’s」を通常の「ジョニーズ」ではなく、あえて「ジャニーズ」(発音的にはどちらでもOKと思いますが)で通した思惑を感じたりしております。

で~~~、今回のテーマは「プルドポーク(pulled pork)」であります。

どうやら、現在、「アメリカからの最も注目すべきニューカミング・フード」として東京近郊で専門店が出現しているらしいのですが、これ、newでもnowでもありません。

元々、米国で言う「BBQ(barbecue)」はこの「プルドポーク」の調理法が原点であります。豚の大きなブロック肉を低温(100℃以下)で時間(1-2日)を掛けて焼いて(broil or roast / not grill and bake) 、焼き上がった肉塊をフォークで細かく引き裂いていく(pulling)という調理法であります。

見た目はコンビーフのような肉クズの塊をバンズ(buns)に挟んだものが、米国ノースカロライナ州で言われる「BBQ」であります。同州が発祥の地であり、沿線の多くのレストランに掲げられる「BBQ」の看板に、日本人の私は全く異なるイメージ(現在のグリル・バーベキューのイメージ)を抱き、また、あちゃちゃ~、と思った訳であります。40年以上前ではありますが、当時日本人の私でも「BBQ」言えば、分厚い牛肉やソーセージや海産物が炭火の上で直焼きされるイメージでありましたが、ノースカロライナ州のBBQは全く異なるものでありました。もちろん、ホームパーティーで炭火で肉、野菜や海産物等を直焼きするパターンはあり、それは「グリル」と言って「BBQ」とは呼ばないのであります。今回、この「プルドポーク」の流行の前兆に触れて、本来、「ファスト・フード(fast food)」の印象でありました米国の食文化に対して、少なくとも私が知った時点から40年以上を経て、この「プルドポーク」への注目は、嬉しい限りであります。

1976年、私がいた米ノースカロライナ州の小さな大学で年に数回行われた「ピッグピッキングパーティー(Pig-picking-party)」というイベントを経験しました。週末の金曜日に主催者側の学生が手に手にライフルとショットガンを持って野ブタ(hog)のハンティングにチャレンジし、仕留めた野ブタを解体して炭火の上で長時間かけて焼き上げます。パーティーは金曜日の夕刻から日曜日の午後まで続き、学生らは手持ちの酒を煽りながら格別な蒸焼肉を味わいます。体毛が残った豚皮や内臓や目玉や耳や鼻やしっぽやら味わえます。

米国は1776年独立以降、既に250年近い歴史を有する国家となりました。我々の感覚では「歴史の浅い国家」との印象がありますが、「プルドポーク」のような時間と手間をかけた名物があることも知って戴きたく思います。