前回に引き続き、今回も映画のお話であります。
今回の映画は、今年2月に封切された「今夜、ロマンス劇場で」であります。
綾瀬はるかと坂口健太郎が主演で、北村一輝や本田翼という魅力的な俳優さんが出演されておりまして、特筆すべきは亡くなられた加藤剛さんの最後の映画となったということであります。この映画の加藤剛さんは、ホントに良かった!ご本人のご臨終に立ち会えたような臨場感がありました。

私が、特に、綾瀬はるかさんのファンでもありましたので、この映画への感動は計り知れないものでありました。彼女がまだ十代で出演した「世界の中心で、愛をさけぶ」のTVドラマは、日本中のオヤジ(50代・60代)を完璧に魅了してしまいました。「僕の彼女はサイボーグ」もまた彼女の映画史上最高のものであったと思います。

その後、映画でもTVドラマでも彼女の活躍は華々しく、CM等でも常にトップレベルの存在であります。その彼女も今は33歳となりました。
映画においては、ここ十数年間、年間2~3本程度で楽しませて戴いておりますが、ファンの私としては、もう一つという感情を拭い切れぬという感想が正直なところでした。

前置きが長くなりましたが、「今夜、ロマンス劇場で」は、彼女のベスト・ムービーであります。三日連続3回観ました。
で~、この映画のひとつひとつのモチーフ(motif)やオマージュ(homage)が、かつて観たような雰囲気をふんだんに盛り込まれたシーンが出てくるのですが、しいて取り上げますと、あの「サクマのドロップス」が出てきます。

この映画の中では、缶に入った「キャンディ(candy)」と表現しておりますが、関連して、あの有名な「火垂るの墓」の中の「ドロップ」の表現が思い出されます。正直、私の幼少時は「ドロップ」でした。しかも、缶に入った「サクマのドロップス」でありました。
通常「drop」の英語表現は、「目薬の一滴」や「一筋の涙」を表現することが多いのですが、日本人があえて「あめ玉」の表現をこの「ドロップ」に託したことには、奥深い意味合いを求めていたように思えてなりません。