4月27日の「南北首脳会談」は、私にとっては、21世紀においての2001年9.11のワールド・トレーディングタワーズへの航空機の激突を映した実写と2011年3.11の東日本大震災の津波襲撃を映した実況と比類した衝撃でありました。しかし、今回はあの「シン・ゴジラ」ではありませんが、あの金正恩が実際に38度線を超えてくるリアルタイムの映像を見せつけられた訳ですから。

本来であれば、20世紀終盤の1989年のベルリンの壁の崩壊に端を発した1990年の「東西ドイツの統合」や1991年の「ソ連邦崩壊」と結び付く歴史的流れの中での冷戦の最終符としての21世紀においての「朝鮮半島統合」となるのが好ましいのでしょうが・・・片や、イラクのフセイン独裁やリビアのカダフィ独裁の断罪の観点から見れば、「あのデブ、生かしていてもイイの?」てな世論は、おっと(Oops!)、でも、瞬間に消えてしまったように感じますね(「彼は単なる独裁デブではない!」という新たな評価が出てきそうな演出でありました)。

今回の「共同声明」では朝鮮半島の「完全な非核化」という文言で合議されていると伝えられております。
韓国語にも中国語にも詳しくない私にしましては、この「完全な非核化」」は、恐らく、”Complete denuclearization” と訳されたのではないかと思うところですが、または、”Final denuclearizaiton” かも知れません。これに対して、”What is the completion?”、”When is the finalization?” と投げ掛けられてもおかしくないのです。

そこで、米トランプ大統領が投げ掛けたワーディングは秀逸でした。
”CVID” であります。
“Complete (完全な)”、”Verifiable (検証可能な)”、”Irreversible (不可逆的な)”、”Denuclearization (非核化)”の意味であります。正に、造語であり、新語であります。
辞書アプリでも記載されていないワードです。恐らく、来る5月に予定される「米朝会談」ではこのワードが注目されることになると思います。

そもそも、核兵器は既に製造物として世の中に存在している訳で、自国内に原子力発電も核サイクル産業も有しない国でも原子爆弾を所有することが可能な状況である中、北朝鮮の非核化はナンセンスな話であります。

という訳で、上述のように、北朝鮮への対応をドイツの統合やソ連の崩壊のような序列と捉えるか、フセインやカダフィの独裁への打倒とするか、国際世論の行方が定めるような気がしますが、先ずはあのトランプが一番にダイスを振ることになります。それと、彼が発した言葉で “De-Nuke” (denuclearization) は、流行りそうですね。