昭和40年代・50年代にTVで盛んに観られたのは「懐かしの歌番組」でした。東海林太郎や菅原都々子といった往年の歌手が歌う戦中戦後の歌謡曲や軍歌などは、当時まだ子供であった私には何も響くことのない、だただた退屈でしかないものでした。

今日、TVの歌番組がめっきり減って、また「懐メロ」に至っては企画されることも少なくなってしまいました。NHKの「紅白歌合戦」でも、かつての懐メロ的テーストが消えてしまったようです。では、現在、懐メロとは何でしょう?

カラオケが出現したのは、恐らく、1970年代前半の頃と記憶しております。その頃から、流行りの歌謡曲や演歌、グループサウンズやフォークソングといったヒット曲が多く、また沢山歌われてきました。既に40年以上を経ても歌われ続けている歌は数え切れませんし、懐メロという呼ばれ方には当てはまらないような気がします。

荒井由美時代のユーミンの歌でも、今でも新鮮に心に響きます。仮に、私が個人的に好きな、いしだあゆみさんとか、ちあきなおみさんが、かつてのヒット曲を歌って戴ければ、それはもう懐メロどころではなく、「夢の再現」しか言いようはありません。

で、「懐メロ」を英語で言い表すと、”(golden) oldies” で日本語でもよく言われる「オールディーズ」であります。私が米国で過ごした1970年代後半でも50年代や60年代のポール・アンカやニール・セダカ、フランク・シナトラやアンディ・ウイリアムなどの曲が始終ラジオで流れておりました。当時、カーペンターズは流行の最中でしたが、今はオールディーズとなってしまったのでしょうね。

片や、TV番組でも50年代・60年代の再放送が盛んで、「三バカ大将(The Three Stooges)」や「ちびっこ大将(The Mischief Makers)」など私が小学生の頃観た番組が毎日のように流されていました。その時に改めて発見しましたのが「ポパイ(Popeye)」の口癖の “Oh may God!” です。子供の頃、TVでよく見ていたポパイのセリフ「なんてこった!」がこの英語表現であったわけで、この日本語翻訳は最高の傑作と言わざるを得ません。

最後に、1976年に米国で大ヒットしたケニー・ロジャーズの「ルシール」を貼り付けておきます。これも、今となっては立派な「懐メロ」となりました。