ここで「米大統領選」を取り上げますこと三度目です。とうとうトランプ氏が次期米国大統領に選ばれた訳でありますが、正確に言いますと、先の11月9日の選挙結果は「大統領選挙人の選出」であってトランプ次期大統領と呼ぶには時期尚早ということになります。

選挙人(voters)選出の最終結果は、トランプ氏が306名、クリントン氏が232名で、この538名の選挙人の「12月の第2水曜日の後の最初の月曜日(The first Monday after the second Wednesday in December)」、つまり、12月19日の投票によって正式に決まる訳です。

この選挙人が誰なのか、両党幹部や上下院議員以外はあまり知らされていないようですが、共和党の中から「裏切り者(Benedict Arnold)」が出ないとは言い切れません。各州の選挙人は誓約(pledge) 済みではあるものの、トランプ氏が獲得した選挙人から38名以上の裏切り者がクリントン氏へ寝返れば大統領選挙の結果が覆ることになります。この場合、下院に判断が委ねられることとなり、共和党が過半数なのでやはりトランプ大統領となる見方が優勢なのですが・・・もしも、もしも、共和党下院議員の造反が出たら・・・と、未だ、ゾクゾクしております。

ただ、1945年以降の米大統領選で選挙人の裏切り者は今まで10名足らずしか出ておらず、今回の大統領選でも事前に裏切りを表明した選挙人はクリントン側に数名、未だトランプ側には出ていない状況です。しかしながら、メディアによれば、明らかにクリントン支持者がトランプ側選挙人へのアプローチが激化している様子。もう一つ、何かが起こりそうな気がします。