英語圏の方が日本語を学ぶ場合、または多くの日本在住の外国人の方々にとって日本語を話す難しさは、何と言っても、「敬語」の使い方と言われております。

日本語の「敬語」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語で体系的に構成されており、私たち日本人にとっては年令を増すごとに自然に習得する、言わば、文化的学習と言えるでしょう。「です。ます。」程度はまだ良しとしても、多くのややこしい敬語は外国人には相当に奇々怪々と容易に推測できます。

「お豆腐におネギをのせてお醤油かけてカツオブシもかけてください」

「なぜ、カツオブシだけ『お』が付かないの?」

「では、『おかか』と言いましょう」(因みに、「かか」に「お」付けた女房詞で丁寧語のひとつらしいです)

のような不毛な会話も聞こえて来そうで、「おビール」とか「ご接待」と言う方もいますし、「おひとり様」「おふたり様」、急に「お三方」となって、「4名様」・・・厚切りジェイソンになってしまいますね。

そこで、英語表現ですが、日本人にとって一番厄介なのは、単数(singular)と複数(plural)の使い分けです。

元々” This is a pen. ” で始まった日本の英語教育は単数表現を基調に変化を教えて来た訳ですが、そもそも、英語は、元来、複数表現が通常で単数表現が特別と考えた方が理解が早いのです。

極力英文法の話は避けているのですが、あえて、顕著な例を挙げますと、中学で学んだ「三単現のS」であり「冠詞」であります。名詞でも「不可算名詞」や「単複同形」、「単数表現のみ」「複数表現のみ」と散々と惑わしてくれます。しかも、学校では「重箱の隅をつつく」ようにそこら辺をテストで攻め立てております。

ハサミ(scissors)、眼鏡(glasses)、ズボン(pants)・・・日本人には単数表現に陥りやすい単語に戸惑うことも多く、上述のように、「何に『お』が付くのか」と同様に思えるわけです。持論ではありますが、” are ” の方が人間として自然に発声し易いわけで、故に、英語のベースは複数表現と考えます。

最後に余談ですが、” pantyhose “(パンスト)だけが、何故、単数形なのか?

原型は古き英国貴族が好んだ ” tights ” で複数形でしたが、恐らく、パンストが開発された段階でシームレス製法ということで一体物と考えられたのでは・・・と悩む今日この頃です。

<後述>

ごめんなさい!”pantyhose” は、複数でした。従って、”pantyhose are ~” との表現となります。加えて、”everybody” は単数で “everybody is ~” となり、”people” は複数で “people are ~” の表現となります。ここのところ、多くの日本人が勘違いしているとこではないかと・・・と考える今日この頃です。